TRIのRichard Harvey氏に対するインタビュー記事
AVSIM Onlineサイトに、Terminal RealityのRichard Harvey氏に対するインタビュー記事が掲載されています。非常に長い英文で翻訳はキツいのですが、そこから分かることをざっくり抜き出しました(理解できる部分だけ)。
・Fly! 1.0では、初心者に対する配慮にかけていたことを反省している。特に、ドキュメントやチュートリアルが不足している点だ。
・Fly! IIでは、中上級者にアピールする高度なシミュレーション性等はそのままに、初心者も含めより幅広い層のユーザーにアピールする機能を付加したい。
・1.0で学んだ一番大きなポイントは、ユーザーが安定した製品を望んでいること。この規模の製品を出した経験がなかったことで、十分なテスティングを行うための見積もりを誤った。もう一つのポイントは、ユーザーに対し正直でオープンであり、いい関係を築いたなら、一つの経験がいかにポジティブなものになりうるかということ、これはゲーム業界の人々に学んで欲しいことでもある。
・グラウンドテレインシステムの刷新こそ、Fly IIの開発において最も大きな作業であった。バージョン1.01.87の完成後、グラウンドテレインシステムの開発を担当したScott Johnsonが、このシステムを一から作り直した。システムの作り直しによって従来までの問題点が解消され、なおかつ前バージョン用のアドオンが利用できるようにしなければならなかった。
・私たちの目標は、テクスチャー解像度の向上、高高度から見られるシーナリーの範囲を拡大、高密度エレベーションメッシュへの対応、海岸線の表現性を向上、衛星写真データの高品質化、テレインを生き生きと見せること。このテレインシステムの出来がFly! IIの完成度を大きく左右する。また、いかにディスクスペースを節約しつつ、データ量を増やすかも課題だった。
・このテレインシステムの開発を始めた直後、プログラミングとGISの豊富な経験をもつNeal Hall氏と契約した。彼はこのシステムの開発において大きな仕事を成し遂げた。
・Fly! IIで登場する新機種、Pilatus PC-12は、Fly!ファンからの強い要望を受けて採用された。高度なアビオニクスと強力なパフォーマンスを持つ機体だ。また、上級者向けにヘリコプターのBell 407を採用した。TRIのすぐそばにあるBell社との協力体制は万全だ。共同プロデューサーのBrendan Gossが、より精密にこの機体を再現するために、この機種に関するインストラクションを修了した。
・機体については、Mark Randelの決定により、モデリングとテクスチャリングの両面で新しい方向性で開発を進めることになった。彼がコアレンダリングエンジンに改良を加え、モデリングの複雑さを劇的に向上させ、同時に高解像度のテクスチャを貼ることを可能にした。例えば、Fly! 1.0では一つの機体につき1000ポリゴンで256×256ピクセルのテクスチャを2、3枚貼り付けているが、Fly! IIでは、7000ポリゴンで1024×1024のテクスチャを1枚利用できるようになった。
・Fly! IIでは、制限はあるものの、部品の一部が故障したりするシチュエーションも再現する(エンジンの故障、エンジンから火が吹く、ギアがダメージを受ける、等)。エアクラフトデザイナーがSDKを通じ、このようなシチュエーションを引き起こすような条件を設定することも可能。
・地面テクスチャの解像度やイメージのクォリティを向上させたい。衛星写真の修整や雲のない画像を探したりする手間を考えると、バラエティに富んだ都市をカバーするテクスチャを提供するのは不可能と確信した。そこで、TerraScene 2のTodd Klaus氏やhow in the world?のJak Fearon氏と提携し、Fly! II以降の商品開発に彼らのイメージ作成技術を利用することになった。
・Fly! IIのテクスチャはどの場所でも7.5m/pixelの解像度がある。エレベーションデータも高密度になり、峡谷や山岳地帯の表現性が向上した。
・空港についても、非常に緻密に再現される。タクシーウェイサイン、木々、フェンス等のオブジェクトがたくさん用意されている。再現性の低い空港もあるが、シーナリーエディタを内蔵しているので、手軽にシーナリーを改良し、データを他のユーザーと交換できる。
・パスエディティングシステムを含むダイナミックシーナリー機能を持っているので、空港内を動き回る各種作業車を配置できる。
・METARデータの取り扱いがずっと容易に(ワンクリックでMETARデータを更新、タイマー機能でフライト中でも定期的にMETARデータを更新、等)。
・雲や天候のビジュアルも改良され、天候の移り変わりの表現も滑らかに。フライトプランナー上でドラッグ&ドロップで天候を設定したり、フライトパスに沿って天候を変化させることも可能に。
・Fly! IIでは、1.0用のSDKでは困難だったATCのチューニングにも対応、MSFS向けのATCアドオンを移植することがかなり容易に。
・新SDKでは、新たに100以上の分野をコントロールすることが可能に。アドオン開発を困難にしてきた問題点も大幅に改良された。
・フレンドリーで操作性の高いシーナリーエディタを内蔵する。フライト中にエディットモードに入り、シーナリーを編集し、即座に確認できる。エディットモードではドラッグ&ドロップで建造物や木々等のオブジェクトを配置できる。編集が完了すると、数十KBから数百KB程度のシーナリーデータファイルがディスク上に作成される。
・新たに内蔵されたスクリプトシステムにより、SDKを身近なものにする。スクリプトシステムとしてPython言語(?)を採用。この言語は非常に簡単で使いやすく、オープンソースなので、すでに多数のサンプルがウェブ上で公開されている。参考書も多数存在するので、勉強しやすい。ユーザーはこのスクリプトを通じ、SDKインターフェイスの全てにアクセスできる。このスクリプトシステムの特徴は、ユーザー自身がスクリプト言語を作成できること。より使いやすい言語に改造することが可能。バージョン1.0向けのスクリプト言語も引き続き使用可能。
・航空機、シーナリー、マップ等のデータフォーマットには互換性を持たせる。ただし、1.0用のアドオンを2.0で使うと、2.0の機能(より高い解像度のテクスチャ、より精密な機体モデリング等)をフルに活用することは出来ない。一部のアドオンではコンバーターを通す必要があるかもしれない。互換性の保持は重要だが、そのことで2.0の機能を妥協するようなことにはしない
・チュートリアルスタイルのドキュメントを充実させる。このソフトの主要な機能を実際に活用するための方法に重点を置いて解説するマニュアルに仕上げる。GPS、FMS、オートパイロット等について解説するHTML書類をCDに収録する
・フライトの基本を学べるようなチュートリアルモードをゲーム内に追加する。チェックリストについてじっくりと学べるようなアシスタント機能を追加する
・リリースは2001年の第2四半期を予定している
Tropicoの最新スクリーンショット
Evil Avatarサイトに、Pop Top Softwareが開発を進めている都市建設シミュレーションゲーム、Tropicoの最新スクリーンショットが掲載されています。これは、Railroad Tycoon IIと同じS3Dエンジンを搭載したゲームで、プレイヤーは、独裁者として何もないところに国を建設し、貧困にあえぐカリブの島国の人々の平和や繁栄に対するさまざまな障害を乗り越え、工場やホテル、鉱山等の100種類以上に及ぶ建造物を作り、大国へと成長させなければなりません。外交や内政の要素が重視されていて、市民の支持を得られるよう、物資を十分に供給してやらないと反乱が起こってしまいます。
その他
・Graphic Simulationsの社長、Jeff Morgan氏はMacCentralとのインタビューで、Baldur's Gateのマルチプレイパッチについて、最終的なバグ取り作業を進めていることを明らかにしました。BG用エキスパンション、Tales of the Sword Coastの開発はほぼ終了しているものの、BGのマルチプレイパッチの完成を待っているそうです。
また、春にPC版と同時リリース予定のSummonerでは、100以上のアーマー/ウェポンと100以上の呪文が使用でき、主人公Josephが召喚する16のクリーチャーを操ったり、5人までのキャラクターをコントロールできるとのこと。
もう一つの注目作Red FactionもSummoner同様、PC版とMac版が同時にリリースされる予定(今年の後半)で、ネットワークエンジンとしてSummonerと同じ技術が利用されるそうです。Volitionに入社したMark Allander氏がMac版の開発責任者を務めています(MacCentral)。
・Tanks of Terrorのデベロッパー、Klink! Softwareが、Mac専用のオリジナル3Dゲームエンジン、dimension3を発表。柔軟性の高いエンジンで、フリーウェアとして公開されるゲームの開発には無料で使うことが可能(IMG)。
・Headfirst ProductionsのAndrew Brazier氏はIMGに対し、e.p.i.c. Interactiveが行っているSimon the Sorcerer 3DのMacへの移植作業は順調に進んでいることを明らかにしました。また、まだ何も決まっていないものの、e.p.i.c.は、Headfirstが開発中のCall of Cthulhu - Dark Corners of the Earthという3D RPGの移植にも関心を示しているそうです。
・Ambrosia Softwareは、同社のサイトのUpcomingコーナーを更新、Coldstoneという新作の取り扱いを発表。これは、Beenoxという会社が開発を進める本格的RPG作成ツール。スクリーンショットからは、OS XやWindowsにも対応していることが分かります。強力なスクリプトシステム、高い操作性、自由度の高さを特徴とし、本格的なスタンドアローンゲームの作成を可能とします。
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