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Mach One Macworld Expo/Tokyo '99リポート
Macworld Expo/Tokyo '99に行って来ました! 「Jobs氏の来日」「P1のアナウンスはあるか」といったあたりで特に注目された今回のエキスポですが、私はやはり、「ゲームプラットフォームとしてのMacの地位向上」を今年の目標として掲げたAppleの意気込みを感じたいというのが大きな目的でした。まあ、結論から言うと、その意気込みが現れた展示とは到底言いがたい内容でしたね。一番寂しかったのは、日本のゲームデベロッパ(ディストリビュータではなく)の展示が少なかったことです。もちろん、OPeNBooK 9003とか、コーエーとか、あるにはありましたけど、やはり少なすぎました。米国本社のデベロッパに対するサポートは今後拡大していくと思いますが、今後日本のアップルが日本のゲームデベロッパにどれだけサポート出来るかだろうかと考えると・・・まだまだ先は明るくないという気がしてしまいます。
まあ、海外でゲームマーケットが盛り上がっていけば、日本もそれに追随する(はず・・でないと困りますよね)と思いますので、ゆっくりではあっても、日本のマーケットも確実に変化することでしょう。
いきなりドンヨリするようなことを書いてしまいましたが、私としては今回もとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。Pacific Software Publishingの内倉社長さん、中村さん、ゲートの軸屋さん、Macintosh ゲーム情報の桑原さんと楽しくお話しすることができたことが一番の収穫でした(いろいろとオフレコな話も出来ましたし^_^;)。
Quake III Arenaが本邦初公開!
私は基調講演には行っていませんが、やはりQuake III Arenaのデモが行われたようです。一般的なニュースサイト等では、「期待されたポータブルノートが発表されなかったので、目玉は生でJobs氏を見られたことだけだ」みたいな主旨のことが伝えられていますが、これは私に言わせれば大きな間違いです。私にとっては、生Jobsよりも生Q3ですよ。この基調講演を見た数千人の人々は、日本で初めて、生でQuake III Arenaが動くところを目撃したわけですよ! 基調講演をご覧になった桑原さんによると「Q3のデモではお客さんはシーンとしていて、Virtual Game Stationのデモで非常に盛り上がっていました」ということですが、そんなんじゃダメですよ、お客さん方! Q3でシーンとしていた、なんて聞いたら、PCゲーマーの皆さんが激怒しますよ! Q3の知名度が日本のMacユーザーの間では皆無だったのは確かでしょうけど。あぁ、Q3、この目で見たかった・・・(結局これが一番言いたかった^_^;)。
VGSについて、一言。いろいろなメディアで取り上げられて、注目が集まるのは当然ですが、私はこのブームを評価していません。プレステのゲームがMacで動かせて嬉しいのは分かりますが、それだけなんですよ。例えば、PlayStation用のTomb Raider IIIが出て、それがMacユーザーにも広まったら、ゲームデベロッパは、Mac版の開発にリソースをつぎ込むのは躊躇してしまいますから。MacネイティブのTR3の方がずっとずっと楽しめる、ということは明白です。Macというプラットフォームの利点(ユーザーインターフェイスや2D/3Dグラフィックスの美しさ)を活かしたゲームの登場にとって、エミュレータの存在は全くプラスになりません。
もちろん、私自身エミュレータは好きです。でも、Mac上でプレステのソフトが動くという、技術的なすごさに感動するんですね。マニアックな喜びなんですね。エミュレータはその地位にとどまっていればいいのではないかと。仮にこの種のソフトが一般的になってしまったら、Macゲーム業界の未来は明るいものではなくなってしまうはずです。
確かに、Macでゲームを、という部分で多くの人々にアピールした功績は少しは評価しなくてはいけないかもしれませんが(いや、評価する必要はないかも)、Mac関連のマスコミが、上に書いたようなエミュレータの悪い部分を正確に伝える必要があります。Mach Oneとしても、微力ながら、このエミュレータの普及に警鐘を鳴らしつづけて行きたいと思っています。それにしても、基調講演会場にいた人たちは、Quake III Arenaの画面とVGS上のR4の画面のどちらがクールなのか、気がつかなかったのでしょうか。-o-;
Tomb Raider IIをプレイするならこれも買いましょう!
コンシューマショーケース2というブースには、こじんまりとではありましたが、海外のゲームのディストリビュータの小ブースが一まとめにされていて、ゲームタイトルを体験したい来場者はここにくれば一通り見られる、という感じになっていました。まあ、この小さなスペースに収まってしまうのは、なんとも寂しい状態ですが。私が行った土曜日は、休みの会社が多いことも手伝って、家族連れで訪れている方々が結構いました。
Pacific Software Publishingさんが展示していたTomb Raider IIブースにも、かなり多くの方が来ていたと思います。私は、PSPの中村さんにお会いする約束をしていたため、まず真っ先にここに来たのですが、人だかりになっていてなかなかご挨拶できませんでした。中には熱心に中村さんに質問攻撃をされる方もいらっしゃいました。プレステ版しか見たことのない方が、iMac上で3Dアクセラレーション(Rage Pro Turbo)によって美しく画面描画されているのを見て、「きれい〜」と驚かれているケースがたくさんありました。パソコン版の画面を見てしまうと、もうプレステには戻れないんですよね。ここのところを理解していただくいい機会になったのではないでしょうか。でも、もっとたくさんの方に見てもらいたいところですね。
で、このPSPブースで見せていただいたのが、GravisのGamePad Pro。これは絶対に注目です。USBをサポートしているので、iMacや新型Power Macにすぐに接続できます。下の画像を見ていただくと分かるように、プレステのコントローラにそっくり、というかそのものという感じです。実はこの商品は、金曜日にエキスポ会場に届いたばかりという出来たてホヤホヤで、もちろん会場に、いや日本に1本しかないという代物だったんですよ。PSPブースのiMacにつながっていたコントローラでTomb Raider IIを遊んだ方は幸せ者ですね。
このGravis GamePad Proは、本当はゲートさんの商品で、PSPの中村さんがゲートの軸屋さんから「ちょっと貸して」と頼んでiMacにつないだそうです。ゲートさんで取扱うことが正式に決定したのもエキスポが始まってからだそうで、まだ価格や発売日ははっきりしていないそうですが、ぜひ注目して下さい。嬉しいことに、多くのゲームのボタン設定がプリセットされていますので、Tomb Raider IIもすぐに最適な設定でプレイすることが可能なんですよ!
AQUAZONE用オプションディスク、アロワナが登場
OPeNBooK9003は相変わらず元気のいい展示内容でした。AQUAZONE用の新オプションディスクとして近日登場予定のアロワナが展示されていました。2画面のマルチモニタ環境で横長の水槽を表示するという贅沢な使い方をしていましたが、これって例えば4:3の比率の水槽では、アロワナちゃんがかわいそうですね。画面の端から端を行ったり来たりしている様子を想像するだけで、なんだかかわいそうです。ここはぜひ、大容量メモリを積んで、思いきり横長の水槽を作成してあげたいところです(その場合は当然、水槽全体を表示するのは無理ですが)。
また、iMacinfishも注目を集めていました。新iMacに合わせて5色用意されていました。コレクター魂旺盛な方はやはり5色揃えてしまうんでしょうね。このブースでは、ちゃんと赤のiMac上では赤のiMacinfish、ピンクのiMac上ではピンクのiMacinfishという風にコーディネイトされていて、アピール度が高かったのではないでしょうか。
日本のアップルのエキスポ関係者曰く「Power Mac G3はゲーム機じゃありませんから!」
某社の話によると、あるゲームの出展に際し、「新Power Mac G3でデモをしたいので貸してもらえないか」と問い合わせたところ、なんとアップルの担当者が「Power Mac G3はゲーム機じゃありませんから!」と返答したというんです。これにはがっかりですね。本社がゲームマーケットに対してどのような姿勢でいるのか、全く理解していないんですね。じゃあ、何のためにRage 128を搭載したんだ、知らなければ教えてあげましょう、それはQuake III Arenaをやるためじゃありませんか(極論?^_^;)、と。だいたい、純粋に仕事用マシンとして位置付けるなら、DVD-ROMドライブなど装備しなくてもいいじゃないですか、と。この一件をうかがって、私は、日本のMacゲームマーケットの盛り上がりはまだまだ先だな、と確信したのです。
Voodoo Banshee搭載カード、Game Rocket
IXMICROのブースでは、3Dfx InteractiveのVoodoo Bansheeチップを搭載したMac用2D/3DカードであるGame Rocketの箱(だけ)が展示されていました。発売は6月くらいになるということです。価格とかは未定ですが、あんまり遅くなって高くなるようだと、みんなRage 128カードかGame Wizardに流れてしまうでしょうね。頑張ってもらいたいところです。
Rage Orion、XClaim VR 128、Nexus 128
ATI Technologies Japanのブースでは、待望のRage 128チップ搭載カード、Rage Orion、XClaim VR 128、Nexus 128を搭載したMacが展示されていました。XClaim VR 128搭載マシン上ではビデオ入力のデモが、Rage 128搭載マシン上ではQuakeが(なぜUnrealを入れない!!)、Nexus 128搭載マシン上では3Dアプリケーションが、それぞれ動作していました。それにしても、Quakeではせっかくの32ビットレンダリングもハイレゾモードも体験できないわけで、ちょっといただけませんでした。あと、いただけないのはその価格。Rage Orionは29800円、XClaim VR 128は43800円、Nexus 128は45800円。これは定価ですし、しょうがないんでしょうか。Rage Orionなんて、実売で15000円あたりを期待したいんですけど。
なお、ブースの担当者の方に聞いたところ、残念ながら「日本ではRage II/ProカードからRage 128カードへのトレードアッププログラムの予定はない」とのこと。もう一つ残念なのは、これらのRage 128カードを搭載したマシンにDVD-ROMドライブをつないでも、DVDソフトを楽しむことが出来ないということ。もちろん、Rage 128にはMPEG2のエンコーディング機能があるわけですが、ブースの担当者さん曰く「PC用のAGP版であれば、DVD-ROMドライブとの組み合わせでDVD再生が可能になるが、PCIしかないMacでは申し訳ありませんが不可能です。」・・・こんなところでもPCIの遅さがネックになってしまうんですね・・。
AppleブースのデモビデオにJohn Carmack氏が登場
Appleのブースで行われていたデモンストレーションのビデオの中にJohn Carmack氏が登場、ゲームプラットフォームとしてのMacについて語っていました。いや、本当は何を語っていたかは知らないんですが、多分そんなところでしょう。ブースから離れた場所で桑原さんと立ち話をしていたら、突然John Carmack氏がビデオに登場したので慌ててデジカメで撮影したのですが(下図)、間に合いませんでした。ちょうど撮影した瞬間に流れていたのがQuakeの映像。Quake IIIなら良かったのに・・・。
微笑ましい光景
iMacや新Power Mac G3を自由に体験できるコーナーで微笑ましい光景に遭遇。なんだか、これからのMac業界を示唆しているような気がして、撮らずにはいられませんでした。微笑ましいでしょ? ただ、エキスポ関係者の方には、来年は子供でも手軽にMacを体験できるように、小さな台を設置するなど工夫をしてもらいたいとも思います。Future Cop: L.A.P.D.に夢中の子供たちに、コンシューマ機だけでは味わえない喜びを感じてもらいたいと思いました。
・・・というわけで、山本@Mach OneによるMacworld Expo '99リポートでした。ご意見、ご感想はmach-one@imoon.ne.jpまたはMach One & MVC BBSまで。長文にお付き合い下さり、サンキューです!^_^
そうそう、午後7時頃です、帰りの電車(京葉線の東京行き)に乗ってボケッとしていたところ、何か視線を感じて前の席に座っている二人の男性を見たところ、MACLIFE誌のKanda News Networkのページでおなじみの神田氏と魚井氏のお二人でした。私は南船橋で降りましたが、お二人は東京から電車でお帰りになるのでしょうか、そのまま東京方面に向かって行きました。声をかけようかなあ、とも思ったんですがなんとなくかけませんでした。こんにちは、くらい言えば良かった・・。^_^;
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